ON THE ROAD '96 "Tender is the night"
真駒内アイスアリーナ


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広島が最後と覚悟していた私に、降ってわいたプレゼントのようなステージでした。

今回は、ツアーの最終日。チケットは取れなかったのですが、譲ってくれる人がいて、ラッキーでした。

2月の沖縄公演からずいぶん経っているため、もしかして何か違うこともやってくれるのでは... という期待は見事にはずれ、演奏内容などはまったく同じでした。
でも、最終日を経験するのは初めてだった私は、やっぱりなにかしらドキドキしながら、ステージを楽しみました。 今回のツアーは今までになくたくさんの会場へ足を運んだ私だったんですが、 何度も見たステージを、もう一度自分の目に焼き付けておきたくって、 本当は省吾をじっと見たかったのに、気がつけばステージ全体を見ていました。

では、とりあえずMCから少し。

o 沖縄公演のあと、約2ヶ月の間に、省吾は10日間の休みを取って飛行機に乗り、東の方へ旅行したそうです。
機内で全然眠れなかった省吾は、アルコールを飲み続け、でもやっぱり眠れなくって睡眠薬も飲んだそうです。
そこへ、スチュワーデスさんが来て、「機長が彗星が見えるからコックピットに来ないかと言っている」と誘いを受け、 コックピットへ行ったそうです。機長さんから、「今、成層圏と対流圏の間を飛行機は飛んでいるから星がきれいに見える」 という説明を受けたようです。
そして、彗星。これを見た時、省吾は、「へえ〜、機長さんって、いつもこんな彗星が見えるんだ」 って思ったそうです。これが、有名なヘールボップ彗星だと知らずに。
この時の省吾は本人が言うには「アルコールをいっぱい飲んでた上に、睡眠薬を飲んでたから、 もう、完全に飛んじゃってるわけ。飛んでる飛行機の中の飛んでるやつだったわけよ。」 ってことで、適当にしか彗星を見ていなかったようです。
後で、その彗星が今騒がれているヘールボップ彗星だとわかった省吾は、 もうちょっとしっかり見とけば良かったって後悔したということ。
これには、もうひとつ話があって、後日山下達郎夫妻と会った時に省吾がこのことを話すと、 山に登って彗星を見ようとしていた山下夫妻は、悔しいからやめたそうです。
でも、どんなに美しいものも、誰かと一緒に見るからこそ美しいんだってことを 一言付け加えて、「星の指輪」の演奏に入りました。

o「君がいるところがMy Sweet Home」で、男の中の男、女の中の女を語り続けて来た省吾でしたが、 「前に札幌に来た時からすでに3年が過ぎているけど、みんな何か変わったことがあったかな?」 って問いかけに、会場からいろんな声が上がりました。
その中で、「子供が産まれた」っていう声に対して、「ちゃんと人間の道を歩いてるね。 いい父親になってください。いい夫にはなれないかも知れないけど」って言ってました。 そんなに、いい夫になるって難しいものなんでしょうか?男性のみなさん?

oずっと昔、まだ売れなかった頃から、北海道の人達は自分を温かく受け入れてくれた。 だから北海道には来たいと思ってたけど、ここ(アイスアリーナ)は秋からはスケート場に なってしまうんだよね。
ずっと各地を回っていた頃、初めて満員になった会場は帯広だった。
ってふうに、北海道の人ならではのお話もありました。

o会場に集まったみんなに、北海道のどこから来たの?って問いかけると、 「帯広〜!」「網走〜!」など、あちこちの地名が出てきました。
そして、北海道以外の人は?「東京〜!」「広島〜!」「九州〜!」 って、これもいたるところから。そして、省吾が「まるで、甲子園みたいだね」 って。本当に、各地から多くの人たちが集まってきていました。

今回のツアーの最終日ということで、多くの人が「Midnight Blue Train」を 期待していたようでした。
会場に、「本日の公演はすべて終了いたしました」のアナウンスが何度流れても、 多くの人たちが、アンコールを求めて、省吾を呼んでいました。 私も期待していたんです。演奏は無理でも、せめてステージに出てくれるんじゃないかって。 だって、場内係員の人の追い出しも始まらなかったし。
でも、結局は何も起こりませんでした。これは、残念でもあったんですが、 今回のように、ずっと同じプログラムで通してきたツアーの最終日、 省吾らしいなぁって思いました。

また、省吾が、アンコールの時にいつもかぶっていた、ツアーグッズのキャップを 会場に向かって投げた時に、今回のツアーも終わったんだなあって感じました。

札幌はやはりまだまだ寒くって、翌日は雪やあられが降っていました。 そんな中、暖房設備のないアイスアリーナでのコンサートで、 バラードの続く時には、汗がひいていくため寒い思いもしましたが、 やはり省吾を見ると熱くなってしまう私でした。
このツアーが終わっても、また省吾が新しいアルバムを作り、 ツアーもやってくれることを楽しみにしたいと思います。

1997.4.13


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