■ コンサートレポートよしださんからの提供レポートです。




大感動の10.6横浜レポ−ト


当たり前のことだけど、時の流れは止まることがない。
だから、2001年10月6日、この日がやってきたことに何の不思議もない。
しかし、ボクにとってこの日が特別な日になるとは、思いもしませんでした。
2001年10月6日、この日のことをボクは一生忘れない、忘れられない。

前回参加したさいたまス−パ−アリ−ナから約1ヶ月。
その間に変わったこと、ドラムスの大久保さんが体調を崩して、長谷部徹さんになっ
たこと。
大久保さんは高校生の頃、渋谷公会堂で「路地裏やって〜!」と叫び、省吾のコンサ
−トの流れを止めてしまったというエピソ−ドの持ち主というのは有名ですが、長谷
部さんはその昔組んだバンドのボ−カルの人が、どうしてもやりたいといった曲が、
「終わりなき疾走」だったそうです(と省吾が言っていました)。
その長谷部さんについて、古村さんがHP上、9月28日付で
「盛岡はのりきったものの、まだ長谷部くんの知らないレパ−トリ−がいっぱいあっ
て・・・」
と書いていましたので、ちょっと心配しちゃいました。
レパ−トリ−のことよりも、古村さんが「長谷部くん」とちょっとかたい呼び方だっ
たもので。
まだメンバ−の方とあんまり打ち解けてないのかな〜って。
ステ−ジではそんな長谷部さんに、省吾が色々気を使っているように見えたのは思い
過ごしでしょうか。
これからステ−ジを重ねるに連れて、きっと大久保さんにも負けないエネルギッシュ
なドラムスでボク達を楽しませてくれることでしょう。


そして、もう一つこの一ケ月の間にあったこと、そう、アメリカでのテロ事件。
まさに地球規模で全世界が揺れ動いている。
これからどうなってしまうんだろう?世界はどうなってしまうのか?子供達の未来は
?
様々な不安はあるけど、しかし、

「THE SHOGO MUST GO ON」
ショ−は続く、省吾は歌い続ける!
アリ−ナツア−が始まって1ヶ月ちょっと、この日で9回目の公演。
この日も熱いステ−ジを魅せてくれました。


毒舌が売り物のフォ−クシンガ−はステ−ジ上で延々とテロ事件について語ったとい
う。
そのことについて、是非は問いません。
しかし、「オレはただのロックンロ−ル・シンガ−」、そんな省吾だからこそ、
あえて「A NEW STYLE WAR」と「愛の世代の前に」を歌うことによって、ボクらに
メッセ−ジを与えてくれたのでは。

「A NEW STYLE WAR」は、その歌詞があまりにもリアリティなので驚きました。
もう15年以上前の曲なのに。
歌詞のすべてが、今この状況に当てはまる、まさにそんな曲。
まさか省吾は今日この日が来ることをわかっていたの?

「正義はバランスで計られ」には大国への痛切な 皮肉が込められてるように聞こえ
ました。
その大国に「NO」と言えないでいる国に対しても!


「愛の世代の前に」この曲も約20年前の曲。
なのにこれもまたリアルに聞こえてしまう。
それって、ボクだけだろうか?

今、「パンドラの箱」を開ける寸前のこの状況。
「愛の世代の前の一瞬の光」はもう二度と炸裂しなくていい!
99年広島での野外LIVEではそんな願いを込めて、省吾がオ−ディエンスと黙祷をさ
さげたのに・・・



ステ−ジはいつものように熱く盛り上がり、「モノクロ−ムの虹」「J.BOY」そ
して「日はまた昇る」と続いたところで本編が終了。
ボクの中ではすっかりおなじみとなったアンコ−ル、センタ−ステ−ジ。
この時、ちょっと気になることがありました。
というのもボクのこの日の席、センタ−席14列20番、すぐ前が通路、そして一つ
隣の19番の隣も通路という状況で周りにやたら警備の人が増えてきてる。
これはただごとではない!
となると、どうしても期待してしまう。
省吾が、メンバ−の方が、そして古村さんがこのすぐ横を通るのでは!!
もし、そうだったらとボクの中にはある計画(なんておおげさなものではないけど)
が、立てられた。
省吾にそれをするのはまず無理だろうけど、もしかして古村さんだったら・・・

とそうしているうちに、ステ−ジ後方のスクリ−ンに省吾が映る。
まずはこの日の会場入りの場面から。
省吾の会場に入って第一声が、
「今日こそはヤクルト優勝するのかな〜」

省吾もヤクルトの事、気にかけてくれていたんだね。ありがと〜
大のスワロ−ズファンであるボクは、この10月6日、同じ横浜で行われていた横浜
−ヤクルト戦が気になって仕方ありませんでした。
横浜アリ−ナの前に横浜スタジアムに行っちゃおうかと思ったぐらいですから。
でも、14時試合開始なので若松監督の胴上げを見ていたら、18時開演の省吾の
LIVEに間に合わないと思って泣く泣く断念しました。

1回の表に1点先取、そこまではラジオを聞いて知っていたのですが、途中、情報が
中断、次に入ってきたのが6回の裏4−1で負けている、というものでした。
一瞬、「また今日も・・・」という考えがよぎりましたが、それを強く打ち消し
「いいや!今日こそは決めてくれる!たとえ負けていてもゲ−ムセットの瞬間まで全
力でプレ−する選手達を信じなくては!」
そしたら、8回の表にペタジ−ニの同点3ラン、もうこうなったら流れはこっちのも
の!一気に押せ押せム−ド。
そしてついに10回表に2点勝ち越し、最後は守護神高津が締めて、見事21世紀最
初の年に我が愛するヤクルトスワロ−ズがセ・リ−グ優勝!
大方の下馬評を覆しての見事な優勝!
主力から脇役、裏方のスタッフに至るまで,まさに全員でつかんだ優勝と言っていい
でしょう。
おめでとうスワロ−ズ!ありがとうスワロ−ズ!!


あれ、これは省吾のライブレポでしたっけ・・・



省吾達の姿が見えた。
残念ながら反対側からの入場。
でも、相変わらずボクのすぐ近くの厳戒態勢は変わらない。
ということは再びメインステ−ジに向かうときはこのすぐ横を・・・
そんな期待を抱きつつ、センタ−ステ−ジでの演奏が始まりました。

E1.路地裏の少年

歌った後に「この曲は25年前の曲。25年前はみんな何してた?」
会場からは「生まれてなかった!」という声も。
これには省吾も苦笑い。そして、
「ソロになって25年、ツア−タイトルにON THE ROADって付けてからもうすぐ20
年、ここまで来れたのもひとえに・・・・・
オレが頑張ったからさ!(笑)」
省吾、お約束のオチをありがとう。
でもね、その通りだよ。省吾が頑張ったからここまで来れたんだよね。
だから、これからは無理しないで省吾の音楽人生を楽しんでいって。
省吾が楽しんでくれたなら、ただそれだけでボクらは満足。
きっと省吾ファンはそう思っているはずだよ。

E2.朝からごきげん

これも1stアルバムからの曲。
今日は省吾に会える、そして愛するヤクルトが優勝する日、そんな思いでいたこの日
のボクにピッタリの曲。

E3.悲しみは雪のように

言わずと知れた省吾の唯一のヒット曲(失礼)
それ以上に日本音楽界の中での名曲の一つ。
でも、それを言ったら省吾の曲はみんなそうなんだけど。

「うぉぉぉ〜!」と会場全体で大合唱。
楽しかった〜

E4.あばずれセブンティ−ン

これもまた懐かしい曲。
といっても残念ながらボクはリアルタイムでは聴いていないんですけど。

狭いセンタ−ステ−ジを動き回って、会場中のオ−ディエンスを楽しませてくれる省
吾。
省吾が正面に来てくれたらもうノリノリだよ〜

E5.演奏旅行

「"君の名を呼ぶ"のB面(笑)、あんまり売れてないから知らない人の方が多い」
と言っていた省吾、そんなことないよ〜
今日、ここに来た人はみんな知ってるよ〜・・・たぶん(笑)

「このショ−ももうすぐフィナ−レ」
この曲でセンタ−ステ−ジは最後でした。
そしてメインステ−ジへの移動・・・


やった!省吾達、やっぱりボクのすぐ近くの通路を通っていく。
先頭は省吾が。当然ながらすごい警備。
すぐ横を通ったときに「ヤクルト優勝!」って叫んだけど聞こえたかな〜
その後をメンバ−の方が続いていく。

あれ、古村さんは?いつの間に通っちゃったの?
と思っていたら、だいぶ遅れて古村さんが通路を通ってる。

古村さんに声をかけるとしたら・・・「お前は平田だろ!」
古村さんのHP上、一部プロレスファンの人達の間でそんなことが話題になってい
た。
(プロレスに興味のない人は全くわからないと思います。ごめんなさい)
ボクも、もしそんな機会があるとしたら、絶対に言ってやろうと思っていたのに・・
・
だけど、近づいてくる古村さんに対して、ボクはただ「古村さ〜ん」「古村さ〜ん」
と叫んでいるだけでした。
しかし、計画していたとおりに例の物(?)はしっかりこの手に握りしめていまし
た。
そして、目の前にいる古村さんにその物を差し出す、次の瞬間、それは古村さんの手
に握りしめられていた。
ヤクルトスワロ−ズの小旗が!

やった!まさか古村さんが本当に受け取ってくれるとは!!
ボクと同じスワロ−ズファンの古村さんだから、もしかしてと思っていたのに!
嬉しさのあまり小躍りしちゃいました。

この時のボクの願いは、一番最後にステ−ジから去るときに(おそらく一番最後が古
村さんだろうから)この旗をちょっとだけでも客席に向かって振ってくれたらなぁ〜
というものでした。
そして、ステ−ジにそのまま旗を持って上がってくれた古村さんを見たときに、その
希望が一歩、実現に近づいたと思っていたのに。
まさか、まさか、そんな嬉しいことになるなんて!

だって、ふと見るといつの間にか省吾が、あのスワロ−ズの旗を持っていた。
そして、それを2度3度と振っている!!

うおぉぉぉぉっっっっっ!
省吾が・・・・
スワロ−ズの旗を・・・・
歓喜の余り言葉にならないボク。
ただなぜか飛び上がってバンザイしてました。

ステ−ジ上でスワロ−ズの旗を振ってくれた省吾に感謝!
ありがと〜〜〜

そして、ボクが差し出した旗を受け取ってくれた古村さんには大大大・・・感謝!
本当にありがとう〜


2001年10月6日、ヤクルトスワロ−ズ、セ・リ−グ優勝。
そして、横浜アリ−ナで省吾と古村さんがスワロ−ズの旗を振ってくれた。
こんなに嬉しいことはないです。
この日のことはいつまでも、いつまでも。ボクの胸の中に残っていることでしょう。

そして、ボクは参加できなかった横浜アリ−ナ二日目でも、古村さんはスワロ−ズの
旗を持ってステ−ジに上がってくれたそうです。
本当にありがとう。古村さん。


スワロ−ズの旗を振った後、省吾が
「古村君から皆さんに発表があるそうです!今日ヤクルトどうした?」

それを受けて「すみません」と謝る古村さん。
あれれ、はっきりと「ヤクルト優勝したよ!」って言っても良かったのに〜
控えめなんだから〜
きっと、広島ファンの省吾に気を使ったんですね。


怒られるかもしれませんが、一番最後にメインステ−ジで歌った「君の名を呼ぶ」
は、気持ちが飛んでいて上の空で聴いていました。
ボクにとってはそれぐらいすごい出来事だったものですから。

本当はこの日がボクにとって最後のON THE ROAD 2001になるはずで
したけど、やっぱりこのままじゃ終われないです。
代々木も行っちゃいます!

こんな嬉しいことがあった10.6横浜アリ−ナ、この感動を胸にまだまだ頑張って
いきます。
と今回は今まで以上にレポ−トとは言えないものになってしまいました。
ただ、ボクが差し出した旗を古村さんが受け取ってくれた、それを省吾がステ−ジで
振ってくれた。
その喜びを自分勝手に書いただけのもので、ここまで読んでくれた人、どうもすみま
せん。
許してちょんまげ〜
ありがとうございました。

よしだやすし