ON THE ROAD 2001
LET SUMMER ROCK! '99

"SUNSHINE PICNIC & MOONLIGHT DANCING"

〜北海道・キロロリゾート〜


('99.7.24)


野外コンサート初日。少し天気が危ぶまれた北海道キロロリゾートです。
私たちは、200番の整理番号をもらっていたのですが、飛行機の時間をいくら早くしても
10時過ぎにしか、千歳に着きません。10時32分の小樽行きにすぐに乗り、それから
タイミングよくキロロ行きのバスにも乗れたのですが、ホテルピアノに到着したときには、
もう1時で、会場入口から延々と続く列、それも、整理番号は1時の開場時に有効になると
書いてあったため、もうあきらめて、まずホテルにチェックインしました。

会場目の前のホテルをチケットが取れる前の4月から押さえておいてよかった・・・と
ちょっと満足しながら、いざ、長蛇の列へ。
しばらくすると、係員の人が、「300番台までの人は、前の方へお進み下さい!」と
回ってきたので、「やったぁ〜!!」と喜んで前へ進みました。

会場内は、並んでいた道路のところからも少しは見えて、音は聞こえて来るのですが
まだスタッフによる調整が終っていないみたいで、1時30分頃まで待ち続けました。
そして、いよいよ入場開始。整理番号は100番くくりで扱われていて、
ゾーンに関係なくついていました。入場口で、ゾーンごとに別れ、それぞれ色で
区別されたメモリアルチケット(セルロイド製)とストラップ、そしてごみ袋をもらい、
会場内へ気は焦るけど、走らないでください!!の係員の声に、はや歩き&小走りの人たち・・。

整理番号のおかげで、幸にも野外にしては信じられない前の方に場所を確保することができました。
普段のホールコンサートと変わらない距離です。列にしてみれば、8列目というところでしょうか。
ところが、これが後で大変な苦労があるんですよね・・・。
ステージの第一印象は、思ったよりもこじんまりしてるってことでした。
渚園のイメージがあったからかもしれません。
セットはわりと簡単で、高さのそれぞれ違う9本の円柱が、これが照明塔のようになっているのですが、
後ろに立っていて、ステージ上はそれぞれの楽器のところに鉄の枠みたいなものがあり、
ここに雨よけビニールを留める形になっていました。
そして、ステージ両脇に大型ビジョンです。雲が流れていく青空が写し出されていたのですが、
開場後は、注意事項や、グッズのお知らせなどが流されていました。

それからみるみるうちに、私たちの後ろも、シートが敷き詰められ、場所が押さえられて行きました。
ふと気づくと、私たち、後ろの売店へ行ったり、トイレに行くにはどうして出たらいいの〜?状態でした。
渚園のときのようにブロックがないので、通路もないんですよね。ははは・・こういうことになろうとは・・
でも、みんなすきまをぬって、なんとか出入りしていましたが・・・はっきり言ってこれは大変です。
一度出たら、もうあんまりウロウロしたくない。。って感じで。(^^;

さて、待ち時間は、まずは食事から・・・。主人が買い出しに行き、
パンフレットと食べ物を調達してきました。
食事も終り、次は昼寝かなぁ・・なんて、
のんきなことを言っているうちに、なんとなく雲行きがあやしくなってきて・・・
そうです、来ましたよ、雨が。最初は、荷物だけをビニールの袋類に放り込み、自分はかっぱを出すとたいそうだし・・
と絶えていましたが、そのうち、笑えない降りになってきて、大型ポンチョを出し、自分とまわりの荷物を雨から守りました。
しかし、どんどん激しくなっていく雨・・・空は、とっても暗い・・・ステージの上のスタッフも楽器を守るのに大変です。

かっぱや傘で身を守っていたみんなも、ビニールシートの上に雨水がたまりはじめ、とても座っていられない状態になってきました。
そのうち、みんな立ち上がり、とにかく立ちすくむだけ・・どんどんシートの上は大きな水溜まりになっていきました。

しばらくして、なんとか雨も上がり、濡れたシートや荷物をみんなそれぞれに片付けて、また曇り空の下で待ち続けました。
ここで私は、後ろの物販の方を見るために初めて席を立ちました。ほんとに、出るのが大変でした。
また、このころから、サブステージでの演奏も始まりました。

今回の野外のそれぞれの会場で、メモリアルパンフレットが作製されるので、それをまず申し込みました。
1冊、3800円です。
それから、野外用のグッズへ。ここはすごい列になっていました。
私は、今回とりあえず、スポーツタオルとTシャツ(S・紺色)、そして、雨にそなえてビニールバッグを買いました。
他に、TシャツはLサイズ(白)、キッズサイズ(オレンジ)、レジャーシート、パンフレット、水&ストラップ、
カンに入ったハンドタオル&キーホルダー、ハーフパンツなどがありました。

それから、省吾が気をつかってくれていたトイレの数なんですけど、正直言って、あれが十分なトイレの数と思えなかったです。
男性はやっぱり流れがいいのですが、女性用はあれでは少ないんじゃないでしょうか?かなりの列もできていました。
人の流れはそんなに悪くはないんですが、どうしても開演前とか終演後とか一斉に集まるときは、
もう少し数があるといいなぁというのが、正直な意見です。

それから雨は降ることなく、 花火の小さいのが何度か上がり、ビジョンに流れる空の絵に波の音が加わったときには、
みんな立ち上がって開演を待っていましたが、まだスタッフがステージ上のビニールをはずしたりの作業が続き、
それからしばらくして、5時半を15分ぐらい過ぎた頃に開演を迎えました。
メンバーが両脇から登場し、それから、バリバリとした音響・・あ、あの曲だと思ったところで、省吾が後方から登場しました。
省吾は、チェック(格子)の白地のシャツに、ブルーデニムのおそらくベストじゃないかな・・それにアイボリーっぽいジャケットを来て、
下はブルージーンズ、それも、色はわりと濃いめ(ブルーっぽい)のものでした。

1 A NEW STYLE WAR
2 BIG BOY BLUES
3 八月の歌
4 モノクロームの虹
5 勝利への道
6 街角の天使
7 さよならゲーム
8 君がいるところがMy Sweet Home

(ここで、省吾を中心に、メンバーがまわりに座る形でステージの転換)
ぼくのコンサートは年齢層も高いので、そろそろ一度座って。せっかくシートも敷いてあるんだし、
雨が降る前にね。今から少し、アコースティックな演奏をやるから。
みんな、もっとうろうろしてよ。トイレ行ったり、ビール飲んだり、
ウロウロウロウロしてほしいんだけどね。
こっちはね、昨日まですごい嵐だった。この梅雨の時期は梅雨知らずの北海道だって思ったんだけど。
ホテルでテレビを見ていたら、ハイジャック?!え?サンフランシスコ便か何かかと思っていたら
え?千歳便?何便だろう? え!61便?!! それって、メンバーたちが乗ってるやつじゃん!!
ってびっくりしてね。ほんとに、僕以外のメンバー全員と、スタッフのうち30人ほどが乗ってた。
ところが、解決して乗客たちがおりてきて一番最初にインタビューされてたのが、この福田くんで・・
悪いけど、それを見たとたん笑っちゃったね。全国ネットのニュースだからね。

で、みんなが着いたのは10時ぐらいだったんで、昨日のリハーサルもできず、
今日はもうリハーサルなしのステージで、バタバタしてます。

9 AMERICA

みんな寒くない?体は一度冷えたら、なかなか暖まらないから、上に何か着た方がいいよ。
こんなに言っても、誰も着ないんだ。そっか・・・。僕は着るね。
次の曲は、古い歌で、長いんで歌詞があぶないからみんな助けてください。
町支と僕とで掛け合いになってるから、好きな方のパートを一緒に歌ってください。

10 ラストショー

ハイジャックのことを、さっきはおもしろおかしく話したんだけど、
本当にあのままどこかへ連れて行かれたり、墜落してたりしたら
今日のこの日はなかったわけで・・・長島機長の職業的犠牲的精神に感謝したいと思います。
ここで、みんなで1分間の黙祷をしたいと思います。
(みんな正座しなおして、1分間静かな音楽に合わせ黙祷をしました。
そのまま、音楽が大きくなって、次の曲へ続きます。)

11 青の時間
12 サイドシートの影

今日、北海道から来た人ってどれくらいいるの?(結構私のまわりは多かった・・半分ぐらいかな)
(地名をいっぱい言って、手をあげさせる・・・)札幌?帯広?・・・(知らない、きっと辺鄙なところも
言ってるのか、まわりから笑いがおこることも・・・) あとね、字はわかるんだけど、読み方わからないんだ。
じゃ、北海道以外の人は?本州の人?本州って言っても広いよね。九州?四国?

さっきね、みんなが入場するのを見てたんだよ。ホテルから。
あ、控室に用意してもらっているホテルの窓からね。
最初はみんな前にしかいなくって、どうなるかと思ったよ。せっかくゆっくりしてもらいたくって、
3、4万入るとことを1万人ぐらいにしてるのに、前に前に詰めちゃって、これじゃ普通と変わらないよ・・・って。
でも、今みると、そこそこかなって感じだよね。

次の曲は、1977年に書いた曲で、その次の曲も1978年の曲です。

13 君に会うまでは
14 片想い

離婚して、おかあさんと子供で来てる人もいるかもしれないけど・・・子育てって大変だよね。
僕は子供はいないので、子育の大変さはわからないけど、まわりのメンバーの様子を見てるとだいたいわかるんだよね。
そんな人たちのために・・・。

15 星の指輪

(ここで、ステージのバックの空がきれいに夕焼けしていました。
曲が終ると、みんなで「省吾後ろ見て!!」って指さすと、)
きれいだね。みんながすばらしいから、愛の神様が与えてくれたんだね。ちょっとキザだったかな。

今日、このダンシングゾーンの人は、みんな独身の人なの? ボーイフレンドかガールフレンドと来た人は? 男同士の人は?
じゃ、となりの女の子に声をかけてみたら? ビール飲みませんか?とか。
だけど、あまり、つかまるようなことはしないでね。
終ったら、僕の車で一緒に帰りませんか?とか・・・(会場から帰りたい!!の声)
僕の車に乗ってどうするのー?1万人ぐらい乗せなきゃならなくなっちゃうよ。
(会場の男の子の声に)ワイフがいるんで・・男とはつきあえません。離婚したら考えてもいいけど・・。
でも、コンサートで何度か会ううちに結婚した人もいるんだから、みんなもうちょっと酔っぱらってみたら?

(次の曲のカウント)ちょっとタンマ!!ほんとに綺麗な夕焼けだね。

16 青空のゆくえ
17 愛しい人へ

(この2曲ですっかり空は暗くなり、照明が映えるようになりました。
スモークがたかれたのですが、風が強く、流されて、まるで砂嵐のように見えました。)

今、そこで懐中電気振ってくれてた人、ありがとう。
それからそっちでペンライト振ってくれてた人もありがとう。
でも、懐中電気は便利だけど、僕のコンサートでは似合わないと思います。

さて、月が出てきたころに、一番僕が楽しみにしてきたパートに入ります。
Jストリングス・カルテットがツアーに参加してくれているんだけど、
普段聴けない弦の生の音色を聴いてもらいたいと思います。
あんまり長いのも何なので、小品集で・・1曲目は、ほとんど僕の希望です。

18 バッハ ロ短調
19 ハイドン ひばり

(? 聞き取れなかったので題があっているか自信ないです・・・)

20 ビバルディ 夏

会場内はここでトイレに立つ人が多かったです・・・。
でも、行く人が多かったので、この演奏の間には帰ってこれず、私のとなりの人は、
とうとう終演までもとの場所に戻って来られませんでした。

----Maria & 映像 (軍隊や飢餓に苦しむ国など・・)---

21 詩人の鐘
22 DANCE
23 境界線上のアリア
24 MONEY
25 J.BOY
26 愛の世代の前に
27 家路

「愛の世代の前に」は、もう何年ぶりにコンサートで聴いたでしょう・・
私が初めて省吾の曲を意識的に聴いたのがこの曲でした。
Wow woo--!! で始まるこの曲は、18年前の省吾と私の出会いの曲で、
コンサートに行き始めた頃はいつも演奏されていたので、思い入れがあります。

----- アンコール -----

1 二人の夏
(みんなで指をならしながら・・)

2 今夜こそ
3 恋は魔法さ
4 MAIN STREET

5 SWEET LITTLE DARLIN'
6 ON THE ROAD

7 ラスト・ダンス

省吾から優しい声で、
「ありがとうね。I love you! 」
とのメッセージがあり、心が熱くなりました。

終演後、野外恒例となった花火が打ち上がりました。
すごく大きなものもあり、みんなそれに見いっていました。

そして、ビジョンには省吾からのメッセージが映し出されました。

See you again
We've still ON THE ROAD
Shogo

それから、スタッフの方による誘導が始まり、ファミリーゾーン、
サンシャイン・ピクニックゾーンの順に退場が始まりました。
出入り口がせまい階段一カ所のため、大人数が出るのは相当な時間がかかる会場です。
Moonlight Dancing Zoneの人は、ステージをバックに写真を撮ったりして待っていました。
私たちが会場を出たのはもう10時近くになっていましたが、まだまだ後ろは人がいっぱいいました。

でも、やっぱり、自分のごみやごみ袋自体を置いていく人がいたのは残念でした。
ごみをできるだけ持ち帰るようにと書いてあっても、やはり電車で帰る人は、置いて帰りたいんでしょう。
出口にどんどん置いて帰っていました。
私は、同じキロロリゾート内のホテルなので、持って帰りましたが、
結局はホテルの方に清掃の際に捨ててもらうことになるんですね・・・
あ、残念と言えば、喫煙も、喫煙所以外でそれも芝生に灰を落しながら・・って人もいて、ちょっとうんざりしました。

今回の全体の感想は・・・もちろん久しぶりの野外で気持ちも違うし、満足しました。
ただ、とても涼しくて待つのが楽だったこと、それからステージに近くて、とってもよく省吾が見えたことで、
「野外」という印象があまり強く残らなかったような感じがします。
これは、とってもぜいたくですね。

あと、2回の野外も行くのですが、広島はダンシングゾーンとは言え整理番号がかなり後ろであり、
東京はピクニックゾーンなので、また、違った楽しみ方ができるんじゃないかと思っています。

そして、翌日、もう1泊キロロリゾートで宿泊するので会場の方へ行ってみました。
夕方なのに、まだ撤収作業が続いていました。
芝生の上はきれいに片付いていましたが、ごみ袋を手に、芝生上のごみを拾ってまわっている人も
見えました。あれは、撤収作業中に出たごみなんだろうか・・と主人と話していました。
まだ、移動式トイレはテニスコートに並んだままで、本当に大きなイベントをやるのは、
準備、片付けともに大変で、たくさんの人がかかわってできるものだと思いました。
省吾も、コンサート中、スタッフの人たち、会場を提供してくれたキロロリゾートの関係者の
方たち、そして会場に集まったみんなに、何度かお礼を言っていました。

今日はキロロリゾートでできるアトラクションもCLOSEが多く、何もしらずに最初
何もやってないねーって言っていましたが、張り紙を見ると、このコンサートとあともう一つの
イベントのせいで、CLOSEされているようでした。
コンサートと関係なくここにやってきた人たちにも、迷惑がかかっているんですね。
そういうことすべてに、感謝して、このコンサートに参加できたことを喜びたいと思いました。

省吾が言ったように、「1999年7の月」のいい思い出です。(^^)



(1999.7.24)




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